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イジりという言葉の死語化を願う 神戸市東須磨小学校の教員いじめ事件に思うこと

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神戸市東須磨小学校の教員いじめ事件に思うこと

表に出た教師間のいじめ 

 

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こんにちは、

連日神戸市の東須磨小学校教員間のいじめ事件(あえて事件と書かせていただく)がニュース等をにぎわせていますね。

 

個人的には加害教員には職務上の厳罰(懲戒免職)と刑事民事で相応の処罰と賠償の判決を受けて二度と教壇に立つことのないようにしてほしいですね。

こんな教員が自分の子どもが通うであろう学校にいたらたまったものじゃないですからね。

加害4教員は心身の不調ということで保護者会にも顔を見せず、雲隠れ状態ですが、しっかりと有給休暇扱いになっています。私が東須磨小学校の保護者だとしたら加害4教諭には自分たちがやったことを省みて這ってでも出てこい!と言いたいです。

 

実際にこの教員いじめ事件があった神戸市の東須磨小学校では教員いじめがあったあたりから生徒間のいじめも急増していたというのです。

 

市教委が把握する児童間のいじめは17年度にゼロだったが、18年度は13件に増え、今年度は9月までの半年で16件に達した。市教委は、教諭間のいじめが影響した可能性が高いとみている。 毎日新聞より

 

まさに子どもは大人の鏡です。子どもは大人のことをよく見ています。

きっと東須磨小学校内の悪い、淀んだ雰囲気を感じ取っていて、教師の真似をしていいと思った子がいたんでしょう。

生徒を正しい方へ導くはずの教師が、逆に悪い状態にしてしまったなんて教師失格ですね。

 

イジり文化

 

加害教師は恐らくイジりかわいがりという言葉を隠れみのに、からかいやすい先生をターゲットにして最初はからかい、暴言を吐き、嫌がらせをして、暴行へとエスカレートしていったのでしょう。

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実際に加害教師は

 

「かわいがってきただけに本当につらいです」"女帝"教師

などど謝罪文を発表しています。

("女帝"の文は謝罪文とは言えないですが)

 

イジるイジりという言葉が一般化してもう久しく、すっかり人をイジるという文化も定着してしまいましたが、私はこの言葉が世に出だした頃、最初から嫌な言葉が生まれちゃったなという思いでした。

 

このイジるという行為とか考え自体は40代の私達が学生のころから何となくありました。でもそれがイジり、というわかりやすい言葉化して

最近ではもう、ちょっと悪意のある言葉として独り歩きしてるような気がしてます。

 

”いじる”という単語の意味を調べてみると・・・

いじ・る〔いぢる〕【▽弄る】

  • 1 指先や手で触ったりなでたりする。「ネクタイをいじる」
  • 2 物事を少し変えたり、動かしたりする。「編成をいじる」
  • 3 趣味として楽しむために、あれこれと手を加えたり、操作したりする。仕事などを趣味のように扱っていう場合もある。「盆栽をいじる」
  • 4 おもしろ半分に、いじめたり、からかったりする。「先輩が新入社員をいじって楽しむ」

[補説]自分のことをいう場合には、軽い自嘲や謙遜の気持ちを、相手のことでは、小ばかにした気持ちを含むことがある。
出典 小学館デジタル大辞泉より

とあります。もともとは1から3の意味しかなかったはずです。

少なくても我々が大人になるまで4の意味はなかったです。

 

最近になって、その言葉のもともとの意味から人の見た目や仕草とかを取り上げてからかうというの意味が生まれたのでしょう。

補説にもあるようにの意味にはすでにいじる相手を小バカにするような意味が潜在的に含まれていますよね。

 

今、イジられる立場を心からよし、としている人なんているんでしょうか?一部のお笑い芸人以外に。

なぜならすでにイジるという言葉の中に小バカにされてるというニュアンスが含まれているから。

という時点ですでにイジり イコール いじめだと思っています。

イジられている方は嫌なわけですから。

 

イジりというワードのルーツを考えてみた

 

私がイジるという言葉を初めに耳にしたのは

たぶん、いまはもうない、フジテレビのお笑い番組「めちゃ×2イケてるッ!」(通称めちゃイケ)の中でナインティナインが頻発していた時だったと思います。 

(公式にはわかりませんが、私の中ではそうです)

 

番組の中では明確にイジる側とイジられる側に分かれていました。

例えば、面白いことを一切言わない(と私は思っている)ナインティナインの矢部浩之さん極楽とんぼの加藤浩次さんが若手の共演者やゲストを"イジり"番組が進んでいく。

いじられてる側は笑わせてると言うより笑われてるという空気、

 

イジられたら美味しいと言ってる割にはイジってる側は決してイジられたくないみたいな空気を感じ、

何かそこにはイジる側が上で、イジられる側が下

イジる方がその場をコントロールしてるんだ、みたいな 

いやーな空気を感じていました。

 

面白く人をイジるって本当はすごい難易度の高いコミュニケーション術のはずです。

イジる相手も高めつつ笑いも生まないといけないですから。

でも面白くない人、未熟な人に限って、自分自身は面白くないので人をイジって(おとしめて)笑いを取ろうとする、

なんかよくある会社やクラスとか部活の縮図みたいだなーと思ってしまいましたね。

 

それからめちゃイケは見なくなってしまいましたね。

芸人間のそんな笑いの仕組みみたいなことは裏でやって表で言うなよと、

後に精神的な病(と言われていますが)で長期休養してしまったほど繊細な方だと思っていた岡村隆史さんも番組のそういう色に染まってて、残念に思ったのを思い出します。

 

ダウンタウンの松本人志さんも以前、自身が出ている番組「ワイドナショー」で割と芸人のイジりを擁護するような発言をしていました。

芸人がやっているのは信頼のもとに成り立っているイジりだから一般人は真似するなというような論調でしたが、でも一般人は影響受けますよ。

 

芸人間ではいじめと見紛うくらいのイジられ方をされても仕事ですから美味しいのかもしれませんが、それが一般人に波及したらいやだなと思っていました。

 

一般人がマネをするのはわかっているのだから影響力のあるテレビ、芸能人ほど配慮してほしかったですが、現実はすっかりイジるという言葉も概念も定着してしまいましたし、イジるというわかりやすくワード化してしまったことですっかり一般化してしまって若い子も社会人も普通に使っていますよね。

もうイジるという言葉自体が大きくなってしまってモンスター化してしまいました。

 

 お笑い論に逸れてしまいそうなので話をイジりに戻しますが、

 

現在すでにイジると言う言葉は

  • からかう
  • いじめる
  • 嫌がらせする

とほぼ同義の言葉になってきています。

よくいじめる側のコメントとして

  • 「いじってあげてただけ」
  • 「イジりのつもりだった」

という言い訳を耳にします。

イジメとイジりの境い目論もよく言われますが、

すでにほぼ

イジり = いじめ

なんですよね。 

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イジるというやっていることの悪質さを薄めるような言葉が死語になってほしいと思います。